昔も今も,ウイルスに対する,いや,ネットワーク上で生きる上での対策は変わらない。簡単なこと。頼りになるのは,自分しかいないってこと。
「JDBGMGR.EXE」というファイルを削除するようにというにせウイルス警告メールが流行している。ファイルを削除すると,ウインドウズの再インストールをするはめになることもあるかもしれない。にせウイルスの元祖は7年前の「グッドタイムス」で,その後本当にグッドタイムスという名前のウイルスが登場し,誰も本物のウイルスだと思わずに広まった。
IPAの警告文も出ているJDBGMGR.EXE。誰が訳したのやらご親切に日本語版も出回っているようで,まったくもって記事にある通り,本物のウイルス並みに面倒くさい。本当に,JAVAが動かなくなるだけならたいしたことないが,OSが起動しなくなる,ってこともやろうと思えばやれるわけで,この手のにせウイルス警告メールはいつか大ブレイクしてもおかしくない。
ウイルス対策ソフトは,にせウイルスについてはなにもしてくれない。先日のクレズ(過去記事)と同じ結論になるが,自分の身は自分で守るという意識がなければ生きていけない,というのは,ネットワーク上での不変の定理だ。シマンテックのソフトで対応しきれないウイルスを削除すると公言するウイルスもいるし,ウイルス定義ファイルの自動アップデートのような顔をしたウイルスもいる。それらに対処するのは,自分,自身,しかない。
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